NISAの恒久化見送りって矛盾してない?
いつも来ていただきありがとうございます。
サボログ×てんログ運営のサボり(@kuronopoem)です。
NISAの恒久化見送りのニュースに違和感を覚えました。
NISAとは
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。
通常は株式等の売買で20%の税金がかかるけど、NISA口座でやればこれが回避できるって制度ですね。
例えば、500円の銘柄を2000株買ったとして、1000円に値上がりした時に売ったら100万円の利益から20%の税金が引かれて80万円が手元に残りますが、NISAだと税金20万円分もプラスで貰えるって感じですね。
この場合の投資資金は100万なので、20万円はデカイですね。
まー、倍になる銘柄を見つけるのはそう簡単ではないですし、この例の場合で逆に250円になることもありますけどね。。。
上の説明には特に書いてませんが、5年縛りがあります。
あと120万という制限もあります。
ニュース
政府、与党は16日、期限付きで導入された少額投資非課税制度(NISA)について、恒久化を見送る方針を固めた。恒久化は金融庁や証券業界が求めていたが、現行制度は富裕層への優遇だとの指摘もあり、認めるのは難しいと判断した。
一方、廃止すれば株価に悪影響を与える恐れもあるため、制度設計を見直した上で時限措置で存続させる方法を模索する。若年層など幅広い世代に資産形成を促すために創設された長期積立枠「つみたてNISA」は期限の延長を議論する。
金融庁と財務省が詳細を詰めた上で、与党の税制調査会で検討し、年末にまとめる2020年度の税制改正大綱に反映させる見通しだ。
要はNISAの5年縛りを撤廃しようって話がおじゃんになったということです。
富裕層への優遇?
NISAが富裕層への優遇なんて誰が言ってるんですかね。
年に120万円を用意できるのが富裕層と言ってるなら、みんな富裕層じゃないのか?という感じです。
給料が低い仕事をしていても、めちゃくちゃ頑張って節制してたら一般の人も充分貯めれる額なんですよね。
120万円というのは。
少なくともそこらへんのリーマンでもいける額です。
あと、120万円分で税金回避できるんだから、むしろ少額でこれから増やしていきたいって人の制度とも言えると思います。
投資資金が少ない時の税金20%はデカいです。
言い方は悪いが、むしろお金が無い人のための制度では。
本当の富裕層は120万程度の枠なんて速攻で使い切ってしまうでしょう。
むしろ、120万でがっつり買える銘柄は限られているので使わないまである。
この指摘をした人はただ反対したいだけでてきとーに言ってたんじゃないのか・・・
それか、仕組みをよくわからずに言っているか。
前にサイバーセキュリティの担当の大臣のおじいちゃんがUSBを知らないというネタみたいな話がありましたが、あのパターンじゃないのか。
この制度に限らないんですが、こういうのを考える国や政府の人って感覚がズレてることがよくありますよね。
庶民とは違う生活をしているから、庶民のリアルな実情みたいなものがいまいちわからないんですかね。。。
国民は自分で資産を形成しなければならないのでは?
国は年金制度が破綻してるから、自分で老後資金を頑張って2000万貯めてということを少し前に言ってた気がしますが、NISAを恒久化すれば投資に挑戦してみようという人や既に投資をやってる人で投資から離脱する人が多少減ると思うんですけどね。
完全に矛盾。
言ってることとやってることが逆行してないか?
老後の金を投資無しで貯めろと言うなら、馬車馬の如く働けってことですかね?
そうならブラック過ぎるぞ。
ただ、年金が貰える年齢の引き上げや、70歳まで働かせようとしているような傾向を見ると、あながち間違ってないのかもしれませんが。。。
まとめ
正直何がしたいのかいまいちわかりませんね。
最近、NISAのCMとか結構目や耳にする機会が増えてるので、投資させようと躍起になっている感はあるんですが、今回はなんで見送ったんだろうな。
マジでプロレスにしか見えないんだが。。。
投資を促したいのか、させたくない(働かせたい)のかハッキリして欲しいですね。
右往左往せずに一貫してくれと思いますね。