資産230億の伝説トレーダーcisの「一人の力で日経平均を動かせる男の投資哲学」を読んだ感想
いつも来ていただきありがとうございます。
サボログ×てんログ運営のサボり(@kuronopoem)です。
ずっと昔からB・N・Fと並んで好きだったcisが本を出したということで買わないという選択肢はありませんでした。
知らない人のために説明をしておくと、cisとは実質104万円から230億円まで投資だけで資産を増やした天才トレーダーです。
桁がおかしいですよね。
投資をしている人で名前を知らない人はまずいません。
20代の時から億越えの資産を持っていて、今230億持っていてもまだ年齢は40歳になったばかりです。
若くして大金どころではない大金を持っている訳です。
常人が生涯をかけて稼ぐ額の100倍の額です。
端的に言えば超超超勝ち組です。
勝ち組の人の考え方はそれだけでも価値があります。
元々好きでWEBに転がっている彼の情報はほとんど見尽くしていましたが、この本で初めて知る情報も多く(WEBにある情報の更に深いところなどもあった)、読んだ価値がありました。
個人的に気になった点などを紹介
元々普通の人ではない
社会人になる前にパチプロになって2000万円の資産を築いています。
仲間にパチンコの必勝法を教えて打たせて胴元をしていて儲けている訳ですが、学生時代に周りの支援一切無しで自力で2000万円の資産を作る時点でもう普通の人ではないです。
パチンコで金が貯めれるので、アルバイトを一回もしたことがないそうです。
また、子供の時から友達を金(モノ)の力で操るようなこともしています。
また、プレイヤー数がとんでもないゲームで1位になったりもしています。
本当にハマったものには寝食を忘れて徹底的にのめり込むような性質がある模様。
ジェイコム誤発注事件で6億の真相
みずほ証券の担当者がマザーズ新規上場の総合人材サービス会社ジェイコムの株を「61万円1株売り」と注文するつもりで「1円61万株売り」と逆に入力してしまった事件です。
ミスに気づいた担当者が慌てて取り消し処理を行ったそうですが、システムの仕様バグ的なもので取り消しが出来なかったようです。
この事件でBNFは20億稼いでいて、cisは6億。
今までは資金力だとか、単純にトレード能力でBNFが勝っていてからこの差が生まれていたと思っていましたが、この本を読むと違うということがわかりました。
どうやらcisはこの取引自体が無効にされないようにはどうするかということだけを考えて動いていたようです。
つまり、ストップ安で3300株購入した後に、短時間でストップ高になった瞬間に全て売り切ったようです。
それにしてもボラがおかしいですね。
更に、間髪入れずにこの取引で生まれた数億円でみずほフィナンシャルグループと任天堂の株も売買した上に更に大半の額を出金予約手続きをしています。
これは一つ目の取引が無効と判断されても既に2つめの取引をしていればどうしようもない上に、更に出金していたらどうしようもないことから無効にされても資産を守るための動き方になります。
ここを読んだ時に、この男は相当したたかなんだなという感想を持ちました。
というか、頭の回転と行動が早い。
短時間で混乱状況の中そこまで利益のために考えられる最善の動きが的確にできるかというと普通の人は無理だと思います。
230億もの資産を得ているトレーダーはしたたかです。
BNFはあえての持ち越しを選んだようです。
ある意味度胸がある。
それか、取引無効のことまで考えていなかった可能性があります。
cisは考えていたからこそ売った。
結果は持ち越したBNFが20億で儲け額は大きいですが、ここらへんの判断の差です。
持ち越しの方が儲かったのも結果論で、普通に考えるとあの状況ではcisの方が正しかったと思います。
額こそはBNFでしたが、判断としてはcisの方が合理性のある正しい動き方をしていたと個人的には思います。
この本を読んでわかったことですが、cisはとにかく効率厨であり期待値厨っぽいことがわかりました。
いかに、確率が高い方に動くかという性質を持っているようです。
そこらへんが、ジェイコム事件での動き方にも表れている気がします。
cisもBNFもどちらも真似が出来なくて凄いことには変わりないのですが。
誤発注に短時間で気付いて速攻で全力買いが出来る時点でやった人は全員頭がおかしいです(良い意味で)。
投資のし過ぎで頭がリアルにハゲかけた
投資を続けている間はアドレナリンが出た状態がずっと続いていたせいか、頭がハゲあがっていたということが印象に残りました。
ずっとトレードをしている状態というのは常に尋常じゃないストレスを抱えている状態ですからね。
私自身人生でトレードを一切してこなくて、ただのサラリーマンだけをずっと続けていたら受けなくても良いストレスもあったんだろうなーとは思います。
cisのような超絶トレーダーで資産もある人でもそうなるのだから、相場は色んな意味で恐ろしい笑。
名言
ライブドアでホリエモンが逮捕されて株価急落。
これで5億失った際に、「おっすオラ損5億!」というような名言を残しています。
普通の人ならまず失う5億が無いですからね笑。
5億を失ったけど、この名言を生み出せたから1億くらいは取り返せたみたいなことを言っていたのが印象的です。
金の考え方が全然一般人と違います。
人間性が面白い
金の話もそうですが、やっていることやエピソードも普通の人と違って面白いです。
結婚相手を2ちゃんねるで募集して週3か週4で色んな女性に会って最終的にそこで知り合った人と結婚しています。
普通の人ならまずはやらないでしょう。
また、羨ましさもあるのが午前はトレードをしていますが、基本は午後は麻雀をしていて麻雀で高い酒も出ますが全部払っているということで年に麻雀だけで1億使っているとか。
ドラクエのソシャゲに一般人が無理なレベルで課金をしているとか。
本の煽り文を書いておきます
・上がり続けるものは上がり下がり続けるものは下がる
・押し目買いは避ける
・重要なのは勝率ではなくトータルの損益
・ナンピンは最悪
・ヘッジは無駄
・不動産投資は罰ゲーム
・負ける人の特徴は冷静にモノを見られない人
・配当狙いは儲からない
・生ける伝説、独自の投資哲学を初開陳!
この煽り文を見ているだけでも投資をしている人は気になってくると思います。
cisは基本的には順張り派ということがわかります。
意外と素直な印象。
と思いきや、投資家が当たり前の様にやりがちな、押し目買い、ナンピン、ヘッジを否定しています。
どうやら、通常の大半の投資家とは考え方が違う様子だなということが伝わってきますね。
大半の投資家と違う考え方だからこそ大半の投資家が負けている状況で圧倒的に大勝出来ているのかもしれません。
まとめ
投資をしている人はトレード生活のヒントが散りばめられているので買いましょう。
この本には明らかな価値があります。
また、cisの人間性自体が面白く株式投資をしていなくても楽しめる本です。
若くして230億を稼いで一生遊んで暮らせる日本最高レベルの勝ち組の考え方は一見の価値があります。
昔は掲示板にチャートとかみてないし、てきとーにやっているということも書き込んでいたようですが、この本を見る限りそんなことは一切無いということがわかります。
しっかりと普通の投資家以上に多面的に考えていることがわかります。
この本でcisについて初めて知った情報も多いです。
投資はもちろん、金儲けのモチベーションにもなるのである種自己啓発本としての価値もあると言えます。
良書ですね。