中学生の自殺と顧問の恐怖統治
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サボログ×てんログ運営のサボり(@kuronopoem)です。
久しぶりにニュースネタです。
なぜ、このネタを取り上げたかというと私自身が中学生の部活動(テニス部)で相当ハードなしごきを受けていたことを思い出したからです。
今思い返すと当時の顧問からの指導?は相当なものなので、下手すれば自殺していてもおかしくなかったのではという程に厳しいものでした。
会社に入ってパワハラっぽいのを受けたこともあるのですが、中学の部活に比べるとぬるい気がしてきました。
とにかくかなりキツかった。
このタイプのニュースは子供ができるまではあんまり目に止めていませんでしたが、子供が出来るともう全然他人事では無いので気になってしまいますね。
今後子供が中学生になって部活をやった時に同じような状況にならないとも言い切れないのが怖いなと。
ニュース
さいたま市で昨年8月、市立南浦和中学1年の男子生徒(当時13)が自殺し、遺族が「部活動顧問による行き過ぎた指導が原因ではないか」と訴えている。
市教育委員会は4日、第三者委員会を立ち上げ、自殺の原因を調べる。
遺族によると、生徒は昨年8月26日、所属するバドミントン部の練習に出かけると言って家を出て、自殺した。遺書に原因は書かれていなかったが、日ごろから部活動で悩んでいた。
自殺前に部活動を休んでゲームセンターにいたところを見られ、25日に母親に顧問から電話があり「(休まれては)困る。個別指導する」などととがめられたという。
自殺後、遺族側は部活動が原因ではないかと真相解明を求め、学校側は昨年12月、全校生徒に部活動に関するアンケートを実施。
自殺した生徒が「圧をかけられていた」との回答があったという。遺族によると、顧問は部内で「お前はバカだ、アホ」「お前存在する意味あるのかよ」などの暴言や胸ぐらをつかむ行為もあったという。
顧問は今春、他の学校に異動した。
市教委指導2課は「現段階では自殺の原因ははっきりしない。
第三者委で顧問との関係もくわしく調べる」と話している。
遺族は2日午前、記者会見し、「当初、自殺を公表すると保護者会を開いたり、メディアが殺到したりすると言われたので、『事故死』という風にお願いした。だが、校長や顧問の対応があまりに不誠実で自殺に触れたくないという態度が見えた。
真相を究明してほしいと思い、第三者委の要請と公表を決めた」と話した。
まだあんまり続報が無いんですが、自殺するくらいなので顧問からの相当ないじめがあったのかなと。
この情報ではほとんど想像になってしまうので、今回は私が中学で受けていた顧問によるいじめについてメインで書きます。
実際に顧問によるいじめ(行き過ぎた指導)というものは、あるところにはあるんだよという話をします。
顧問が絶対という環境
私は当時テニス部に所属していたのですが、顧問が相当なやり手で私達の上の代の先輩は全国大会で優勝した経験がありました。
生徒を全国優勝させる程のやり手顧問なので当然練習内容は超ハードですが、とても効率的でこの練習をしていたらそりゃ強くなれるわなという感じでした。
私はハマるとめちゃく入れ込むタイプでしたので、当時夢中になっていたテニスも上手くなりたい一心で本気で取り組んでいて、練習自体には満足していました。
実際に部活内では一番強くて最終的にはキャプテンもしていました。
技術の指導はとても的確なのですが、やっぱり全国大会レベルの指導をする顧問ですので、当然ながら指導方針もハードでした。
指導を通り越しているだろうというレベルの過激なものも散見されました。
私達よりもうちょっと後に教員のいじめ自殺が報道されて問題になり、保護者の声が大きくなっていきましたが、私達が中学生で現役の頃(十数年前)は今に比べると保護者の声もまだまだ大きくありませんでした。
加えて、全国優勝させるレベルの監督ですので偉いという感じで保護者もあんまり強くは出れない雰囲気でしたね。
顧問のスペック
当時40歳前後。
全国レベルの顧問ですので、他の教員からも一目置かれている感じ。
自身も現役のテニスプレイヤーでめちゃくちゃガタイが良かったです。
185センチ、75キロくらいの筋肉質。
中学生からすると、威圧感が半端じゃない。
顔も結構怖い。。。
実際に私達が中学校の部活で受けていた顧問のいじめ?パワハラ?の一部
学校から20キロの大会会場から走って帰らされる
これはある先輩1人がやらされていました。
大会会場まで20キロ程あるので移動手段はバス。
行きは全員でバスに乗って行きますが、先輩が試合で相当ミスってしまって悪い内容だったので帰りのバスに乗せて貰えずに20キロを走って帰らされる事に。
中学生の20キロってかなりハードですよね。
道はわかりやすかったですが、距離が距離なのでよく帰れたなという感じです。
これ帰れなくて行方不明にでもなっていたら問題になっていた案件では。。。
だいたい、20キロって大人でも普段から走りなれていないと走り切れるかわからない距離ですよね。
坊主の強要
大会で良い結果が出ずに激怒して、お前ら月曜日は坊主にして来いと言われる(大会はだいたい土日)。
野球部ならわかりますが、テニス部ですよ?
思春期真っただ中で髪も伸ばしたいので気持ちだけ軽く切って坊主までは行かずに短髪にして行ったらめちゃくちゃ怒られましたね。
お前はやっぱ中途半端でクソだみたいなことを言われました。
なんで、大会の結果が悪いだけで髪を丸めて来ないといけないんだろう、理不尽だなと思っていました。
大会会場で校歌を歌わされる
中学テニスはボールを打つ時に声を出さないといけないみたいな風潮がありました。
声を出すと力が出て玉の威力が上がる的な。
たぶんボクシングとかでもありますよね。
私は上手けりゃ声を出してなくても良いと思っていました。
また、いちいち打つたびに声を出すとださいとも。
中学生ですからね。
声が出ないなら罰として校歌斉唱!という命令が。
全員ではないですが、声が小さい数人が対象。
テニスコートが20面くらいある大会会場のど真ん中で大声で校歌を歌わされるという辱めを受けました。
思春期で女子テニスの子達もたくさんいる中で本当に恥ずかしい思いをしましたね。
私は校歌を歌う声も小さくて2番まで歌わされましたw
辛かったですね。
良く校歌を覚えてたなとも思います。
ボールをぶつけられる
単純にラケットでボールを打ってぶつけられました。
今なら新テニスの王子様かよwww波動球乙wと笑い話に出来ますが、当時は嫌でしたね。(ちなみにテニス部に入ったのは当時はまともだったテニスの王子様の影響。)
当たり前ですが、ボールをぶつけられると結構痛いですよ。
下手すると痣ができる。
ボールのカゴを蹴っ飛ばす
サーブ練習などをする時用に、頑張ってボールを集めてきて溜めておくカゴがあります。
ブチ切れた時にこれを全力で蹴っ飛ばしていましたね。
面白いくらいボールが散らばります。
あー、せっかく集めたのに・・・って感じでした。
ラケットで殴られる
ガット(ボールを打つところ)で殴られるとそうでもないんですが、エッジ(側面)で殴られるとかなり痛いです。
普通に暴行事件。
下手するとコブとかできる。
靴で殴られる
大会の試合中に途中で顧問のところに報告しにいってアドバイスを貰うんですが、試合内容が散々だった時に履いていた靴を脱いで頭を殴ってきましたね。
反射神経がわりと良かったんで1発目は避けたんですが、避けずに当たれと言って再度殴ってきて今度は避けずに当たりました。
馬鹿らしかった。
しかも、わりと痛い。
テニスのシューズは裏が平らなのが救いです。
陸上のスパイクみたいな感じで尖ったのがついていたら流血事件不可避。
普通にローキック
これを受けたのは私じゃなくて友達です。
試合の内容が良くなくて、報告に行った時に思いっきり蹴られてましたね。
レミー・ボンヤスキーばりの蹴りでした。(確か、当時は流行っていた)
これも普通に暴行案件。
地面で正座させられて太ももに乗られる
これも私じゃなくて友達が受けていました。
蹴りよりも痛そう。
ってか、これをやろうとする神経がわからない。
ビンタされる
遠征に行った宿で遅くまで(といっても日付は変わっていなかった)枕投げとかして騒いでいたら顧問登場。
一同顔面蒼白状態。
全員を一列に並ばさせて順次ビンタしていくという。
たぶんあれが、人生初ビンタでした。
遠征は本来は練習しにいくところで、早く寝て次の日に備えるのが大事なので騒いでいた方にも当然非はあるんですが、ビンタまでするのはちょっと。。。
1分遅刻したら、部活時間中ずっと走らされる
クラス行事のせいだったと思いますが、部活開始に1分程遅れました。
本当にギリギリ遅れた感じ。
私ともう1人同じクラスの友達が一緒に遅れたんですが、その日はコートに入れてもらえずに、部活の終わり時間までグラウンドを無限に走らされるという拷問。
確か2時間以上。
時間が進むのが遅くて辛かったですね。
後半は無心でやってましたが、足が死にました。
怒号
ここらへんは基本ですね。
部活では物理的なダメージなども多かったので、怒号程度なら軽く感じるというおかしい状態に。
その他
私はヤンキーというレベルではありませんでしたが、多少素行が悪いところもあってヤンキーの友達からガムをもらって噛んでいるところが見つかってしまい、担任に部活の顧問チクられてガチ切れされて部活の最中に帰れと言われたことがありました。
普通なら居させてくださいと土下座でもして頼むところかもしれませんが、ムカつくので普通に帰ったら後日めちゃくちゃ怒られましたね。
お前、本当に帰るなよみたいな。
いや、あんたが帰ろって言ったやん!みたいなことを思いました。
私が帰った後に相当悪口を言っていたらしいですw
後日友達に聞いたらバカ○○(苗字)ふざけんな、本当に帰りやがってありえない!みたいに凄い剣幕で言ってたとか。
これは唯一私に非があった案件ですが、それでも教員が生徒にバカとか罵詈雑言を言うのってどうなの。
実際に顧問の恐怖統治の元ではどうなるか
生徒は当然何も言えず
顧問の恐怖統治の元では生徒が意見なんて言えないですよ。
とても、そんな雰囲気ではないです。
マジで顧問が一番偉いとある意味洗脳されているような状態なので、とにかくおかしいと思っても従うしかないという状況下にあります。
保護者すらも何も言えず
全国大会に行ける指導をするような顧問ですので、保護者も強くは言えなかったりします。
へそを曲げられても困るからでしょうか。
自分が文句を言ったせいで、他の生徒が上手くなる道が断たれるのを危惧するみたいな。
もしくは本当にこの人が言う通りにしていたら結果が出ると思い込んでいたのかもしれません。
顧問に権力?力?みたいなものがあると保護者と言えど中々意見が言えないようです。
私達の顧問は全国優勝させて実績があったので、かなり大きい顔をしていましたね。
対策
保護者視点から言います。
積極的に子供と会話する
子供がストレスなどを内側に溜め込んで悩んだ末に行動に移すと手遅れです。
普段から会話して、親身になって話を聞いてあげる必要があるのかなと。
飯でも食いながら話せば良いと思います。
昨今LINEなどで親と子がやり取りするパターンも増えているとは思いますが、face-to-faceが重要じゃないかな。
放任主義みたいにしているのは絶対にNGだと思います。
あまりに干渉せずに放っておいて子供が死んだらそれは親の責任かなと。
思い切って辞めさせる
あまりにもおかしい状態の部活動は辞めさせた方が良いと思います。
中学校の時は部活をやってないと陰キャ扱いされそうとか、部活自体が楽しいことは楽しいので辞めることは考えられないという思考になりがちです。
子供によっては学業より部活に力を入れている子も多い。
あの年代は子供が部活を自分から辞めたいとはなかなかなりません。
中学生くらいだと視野も狭いです。
こうした状況では、もう親が強制的に辞めさせるしかない。
中学程度の部活なので相当結果を出しているということでも無ければ、進路に大きく影響しないでしょう。
子供が鬱になったり、自殺するくらいなら思い切って辞めさせることが守ることに繋がるのかなと。
まとめ
私の場合はぶっちゃけ部活があまりにもキツくて、3年生の後半の方は雨ごいとかしてました笑。
雨ごいはウケるw
でも、それくらい辛かったということなんだよね・・・
雨になればコートで練習できないので室内で筋トレになります。
筋トレは生徒が主動で勝手にメニューをこなすだけなので、顧問は介入しないから怒られません。
今回、部活で結構ハードなしごきにあっていたことを晒しているんですが、これ十数年前ですからね。
わりと最近と言えば最近ですよ。
私達の親世代(今50代~60代)の学生時代はそれは相当ハードだったと聞きますが、同じくらいハードじゃないかなと思います。
あんまり昔を知りませんが、少なくとも周りの友達などに話を聞いて比較すると明らかに私の部活はおかしかったっぽい。
時代錯誤ですかね。
今は世間の目や保護者の声も大きくなったので減っているとは思いますが、部活動が強い学校は少なからず厳しい指導をしているところはあると思います。
当たり前ですが、中学レベルでは相当な自主性がある場合は別として、厳しい指導が無いと上手くなれませんからね。
強豪校の部活動に入っている場合は特に注意かと。
とはいえ、部活動のしごきである意味強靭なメンタルが鍛えられた側面はあります。
社会人になって強烈なパワハラを受けたけど、耐えられたのはこのおかげかもしれない。
体力と精神力を鍛えるという意味でなら部活をやっていた意味はあったとは言えます。
ただ、みんながみんな厳しい指導に耐えられる訳ではないんですよね。
人によっては自殺という選択を取ってしまうかもしれません。
中学生というのは大人と違って視野も広くないので、周りが気付いてあげないといけないと思います。
普段からの親と子のコミュニケーションが重要なのかなと。
一番近いのが親ですから。