月間1000万PVのブログから書籍化された子宮の中の人たちを読んだ感想
いつも来ていただきありがとうございます。
サボログ×てんログ運営のサボり(@kuronopoem)です。
最近Amazonで何冊か本を購入して読みました。
その中の1冊である「子宮の中の人たち」という本を読んだので感想を書いてみます。
初版の発行日が2016年6月10日ということで約3年前の本ですので最近のものではありませんので、今この記事を見ている人で既に読んだことがあるという人もいるかもしれません。
帯に月間1000万PVという煽りがありましたが、超人気ブログの記事をまとめた本という感じです。
ブログだけで月間1000万PVとか正直意味がわからない数字なので、盛っているかTwitterなどのアクセス数も含めている可能性はありますが、それでもおかしい数値。
ブロガーの人ならわかりますが、化け物中の化け物です。
意味がわからないPVです。
ちなみにこのブログは現時点で弱小な部類で月間6000PV程。
この本の元ネタになったブログの2000分の1くらいです(笑)。
当時?ありえないくらい読まれていた超人気ブログの内容をまとめたということで、PVを伸ばしたいブロガー的な目線から見ても何かしら得るものがあるかもしれません。
本の構成など
まず、月間1000万PVということでどんな内容の文章なんだろう?と思いますが、文章はほぼありません。
全体で5P程です。
途中で入る妊娠コラムやあとがきなどで本人が書いているちょっとした文章のページがあるくらいで、基本は漫画です。
妊娠1ヶ月から妊娠10ヶ月まで1ヶ月ずつ妊婦さん視点のあるあるなどが漫画形式で載っているというスタンスの本になります。
絵もプロ漫画家ではない本人が書いていると思われますので決して上手いとは言えず、背景なども真っ白です。
漫画としての面白さがあるという感じではなく、本当に妊娠あるあるがシュールな漫画で表されているという言い方が正しいです。
文章ではなく漫画なのでサクサク読めます。
ページ数は250ページ弱ありますが、だいたい1時間程度で読み切ることが出来ます。
漫画スタイルなので、小説スタイルの文章を読んでいくのが苦手という人も読みやすいのが特徴です。
感想
読んだ率直な感想ですが、予想に反してかなり面白い!と思いました。
正直な話、妻が欲しいというので買ってせっかくなので私も見てみようと期待せずに見てみたので元々ハードルが低かったというのはありますが、それでも普通に面白かったです。
私も妻妊娠から出産までと、現在も妻が次の子供を妊娠中の身なので、妊娠1ヶ月〜生まれるまでの流れ的なものはだいたいわかりますが、共感出来る部分が非常に多かったです。
妊婦あるある、妊婦の夫あるある、夫婦あるあるなどが面白おかしくシュールな漫画とマッチしていてすっと入ってくるみたいな感じです。
Amazon評価の意味がわかった
Amazon評価は、星5中の星3で、星1評価が一番多くて、その次が星5、その次が星4で星5と星4を合わせた値と星1の値がだいたい半々で平均して星3になっているといった感じでした。
つまりめちゃくちゃ面白いという評価と、糞だという評価が完全に二分されている状態です。
珍しいこともあるもんだなーと思っていて本を読んだ後によくよく調べてみると、実は著者のEMI氏の素行に問題があって低評価がつけられているとのことでした。
具体的には以下
→ニコニコ生放送 えみ警察に通報されて自宅に来ちゃった配信(120万再生)
→えみニコニコ生放送で、オッパイ出して50万円ゲット!!(75万再生)
→ニコ生ト◯レ放送(69万再生)
どうやら体を張るタイプの陽キャ系配信者だったよう。
女性で顔面が相当悪くなければ、下ネタも混ぜた際どい系では再生数がある程度稼ぎやすいとはいえ、そこそこハードな内容。
更に結婚したパートナーも元ニコ生配信者でネットで知り合って結婚したとのこと。
ここらへんのことは本人も闇に葬りたいのか、イメージに関わることがわかっているのか本にはほぼ書いていません。
ちょろっと生配信していたくらいのことが書いてある程度。
本が売れた後にはツイキャスなどで「本が売れたから印税は整形代にした」「漫画は配信しながら片手間に描いている」といった読者を舐めた発言や、「赤ちゃんはペットと一緒」、「沐浴の仕方がわかっていなく溺れさせる」、「風邪を引いているのに病院に連れて行かない」といった幼児虐待とも取られかねないことも言っていたとのこと。
子育て系の掲示板でもアンチEMIスレッドがあり、夫と離婚したという噂があったり、あなたは著者EMI氏とその夫の彼らのこれまでの発言や行動についてはたびたび話題になっていますが、あなたは著者夫婦を支持しますか?また、著作やブログを今後参考にしたいと思いますか?というアンケートに95%が参考にしないと答えるなど、端的に言えば嫌われているという様子。
ここらへんを見る限り、はっきり言うとDQNなんだろうなーと思いました。
ニコ生配信のところは、ニコニコ全盛期だった気もするし正直黒歴史的なところもあるんだろうなーという感想。
DQNの気はあるものの、本人が自己責任でやることだしニコニコ生配信が超盛り上がっていた時代ですので、羽目を外したいのもわからなくもないという感じ。
ツイキャスなどで印税を整形代にしたとか赤ちゃんがペットとか溺れさせているとかも、ブロガーとかWEB系でやっている人あるあるで正直盛りまくりのマイクパフォーマンス的な感じも相当入っているとは思いますが、頭は悪そうという印象。
読者層や自分のブログや本の影響力等をあんまり考えられてないんだろうなーとは思いました。
一般人がめちゃくちゃブログのPVが稼げたり、本がヒットして急に金が大量にもらえたりしたら、多少天狗になるのもわかるんですが。
まとめ
対象読者は妊婦さん、妊婦さんのパートナー、子育てをしている夫婦、これから子供を考えている夫婦やカップルなどでしょうか。
Amazon低評価も目立ちますが、それは全て著者の素行によるもので、本自体は面白いのが星5と星4レビューも半数あるというところから伺えますし実際に面白いです。
調べたことが本当なら著者のDQN感は否めませんが、本は普通に面白い。
何というかユーモアのセンスがあるという感じ。
頭の悪い、本当に悪ぶっているだけのDQNもいますが、どちらかと言うと陽キャで面白い方のDQNみたいな感じの印象。
今だと、バカッターでバイト先に迷惑をかけるタイプが近いかもしれません。
妊娠あるあるでは、共感できるところも多いです。
安定期に入るまでは夫も手放しで喜べないとか、妊婦さんが何となくわかる特殊能力が付くとか夫目線での共感ポイントも何気に多いので、妊婦さんはもちろん一番楽しめますが、妊婦さんのパートナーでも充分楽しめます。
著者の素行に問題があろうが、私は作品は作品で評価する方ですのであんまり気になりませんでした。
本人を憎んで作品を憎まずみたいな感じかも。
この本自体は間違いなく面白いし、読んで時間を無駄にしたとは思いませんでした。
面白かったし、これから妊娠中の奥さんを大事にしていこうとも思える本で良書でした。
笑える要素などもあってちょっと楽しくなるし、おすすめです。
妊娠中でネガティブになっている妊婦さんなどはこの本を読むと明るくなれるかもしれないです。